カンファレンスオープニング前の3日間は「ナーポノフラ」と呼ばれる伝統工芸品作り。 ウリウリ、プニウ、イプヘケ、ラパイキ等の楽器製作から、カパ染色、レイメイキング、ラウハラの編み方といったクラスから一つを選び、 伝統工芸を学ぶ。それぞれのクラスに関連したオリやフラも学び、自身達が製作した楽器や工芸品を使い、 閉会のセレモニーで披露しなければならない。
![]()
|
カモミとタナカが二人で受講したのが、ラパイキ製作のクラス。ラパイキとは小さめのパフドラム。 ある一定の高さ以下のドラムは総称してラパイキと呼ばれるらしい。 講師はパフドラムメイキングの名人バディー・マカイアウ氏。 そしてアシスタントには、クムフラ・ジョニー・ラムホーのアラカイとして名高いあのピイラニ。 ラパイキのクラスのみならず、超が付くほどの豪華講師陣がこのカンファレンスでクラスを受け持っているのだ。 そんな講師陣からハワイの伝統を教わるだけでも、価値がある。
![]()
|
制作期間はたったの3日。コースの内容も様々で、材料から何まで一から創るキヘイ制作もあれば、 ラパイキクラスのように、素材を提供してくれるのもあった。僕等のクラスはどちらかと言えば比較的材料も素材も用意されていたが、 一日目はただひたすらドラムの土台作り。天然の木なので、もうザラザラ。ヤスリをかけるだけで一日かかるのだ。 小さめのラパイキで一日かかるなら、大きいパフドラムは一体何日かかるのか。経験者ならこの疲労感は分かるはずだ。
小さなドラムで少しでも良い音を響かせる為には、ドラムの中を綺麗に磨く作業から始まる。音が反響しやすく、音のトゲトゲしさも無くなる。 そんな言葉を聞いたタナカはただただ必死に磨き続ける。何とも力作業。他の受講者も皆素直。 フラに対して実直なのか、学生気分でワイワイと作業を進める。次に牛皮に紐を編み込み、一日目が終了する。
![]()
|
2日目は編み込んだ牛皮をドラムに結び込む作業。結び込みをスムーズにさせる為、事前に6時間以上水でふやかし取り付ける。 取り付けるのも、キツめに結ばないといい音が鳴らない。と教えられると、もう大変。ほぼ全員がギューギューに締め上げる。 紐が切れるんじゃないかぐらいの勢いで締め上げる。なんたって実直な生徒達。そして何となく全貌を見せかけるラパイキ。ウカれ気分もロックンロールになるもんだ。 そうするとどこからともなく、ドン!どん!と聞こえてくる音。生徒達が完成に近づいて、待ちきれなくなって叩いている。 「負けられない!」なんて無意味な競争心をあおられ、タナカもペースをあげて結んでいく。強く。もっと強く! そして取り付けが完了し、感無量。さあ今こそ!第一発目を!どんな音が鳴ってくれるのか。我が子よ!
ポァーー〜〜ン!と音を発する我がラパイキ。おい!!超高いよ!お前「鼓」かよ! そんな突っ込みを我がラパイキに入れる。どうやら力強く取り付け過ぎたようだ。 牛皮は乾くと張ってくるので、まだ湿っている状態でこんなに高い音だと、乾いた時は本当に鼓バリに高くなる。 これじゃハワイアンドラムでも何でもない。ということで、やり直す羽目に。
そんなこんなで完成すると、今度はアンティ・ピイラニによるオリの講習へ。自身達が創り上げたラパイキを使って、オリを学ぶ。 そしてピイラニの趣向により、そのオリに受講者全員で振り付ける。改めて回りを見回すと、あらまあ。 アメリカ本州やメキシコで活躍するクムフラ達やハワイのハラウに所属するアラカイ達が勢揃い。普通に話し掛けてましたけど?
![]()
|
それでもナーポノフラは同じメンバーで3日間作業するわけだから、仲良くなるのも必至。 ハラウの垣根を根こそぎ伐採し、お互いがお互い、純粋にハワイを堪能する。
クム.カマイレはキヘイを創った。様々な植物や果物から採取した着色料をカパに塗っていく。そうしてキヘイが作られる。 プニウ製作を受講したメンバーも同様、大変な作業とフラを学び、3日間気が気じゃなかったと聞いている。
















